上尾市の行政書士の大塚です
自動車メーカーの燃費に関わる不正が話題になっていますね
不正の原因・経緯はいろいろ違いがあるようですが、
三菱自動車の場合は、
他社に対抗するために経営陣が掲げた「燃費目標」が高すぎて
それがプレッシャーになり開発部門が燃費偽装をしてしまった
という事のようですね
こういうのって、いつかは絶対に露見するでしょうし、
「不正をするぐらいなら出来ないと言ったほうがいいのに」
と個人的には思うのですが・・・
競合メーカとの燃費競争など同業他社との関係や
親会社子会社という関係性、社内の雰囲気・風土など
その業界の人や当人でないと分からない特殊な事情があるのですかね
(だからといって、もちろん許されることではありませんけど )
士業の話で言えば、
こんな話 を知っています
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ある 会社A が
B県 で「建設業許可」を取得していて、
C県 に本店移転したから C県 の「建設業許可」を取得し直したい という依頼があり、
行政書士が
(既に許可取得済みのB県の)建設業許可証と申請書副本を
確認したいのでお預かりしたいと伝えると、
会社A は「手元に無いんですよ」というご回答。
B県 の「建設業許可」の取得時の経緯をお伺いしたところ、
(地元の方ではない)D税理士 にお願いして許可を取得したと仰って、
許可証のコピーを見せてくれました。
すると・・・
(実際のものを私も見たのですが、)
「ん?何かおかしい・・・」ということになり、
行政書士は原本を見たいと言ったのですが、
会社A は
「D税理士 が『うちの手元にある』と言うばかりで原本は一度も見ていない」 と。
結局、行政書士が B県 の許可業者を調べたところ、
会社A は B県 の「建設業許可」を取得しておらず、
申請をした記録も無かったのです。
D税理士 が「建設業許可証」を偽造していたということですね。
(偽造された許可証のコピーをもらう半年以上前に)
会社A は D税理士 に許可取得を依頼していて、
なかなか許可が下りないので何度も催促・状況説明を求めていたそうです。
最終的には、行政書士が C県 に申請して無事に「建設業許可」を取得しました。
もちろん、会社A は D税理士 に報酬を支払ってしまっていたのですが、
連絡がとれないため返金されず、うやむやになってしまったそうです。
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これを聞いたとき、「ホントにこういう事ってあるんだ」と思いましたね
行政書士であれば偽造に気付く可能性が高いですが、
初めて許可を取得する方であれば偽造に気付かなくても仕方ないでしょう
きっと、さんざん待たせていたから、
今さら「出来ない」とは言えなかったのかな
埼玉県の場合、「建設業許可証」は 県から申請者に直接郵送 するため、
原本は申請者が一番先に確認することになるので、
上記のような話(代理人が許可証原本を持っている)は起こらないのですが、
他県では違う取り扱いもあるのですね
(あまりないと思いますが、)この話のように
許可を取得したのに原本を見たことがないという人がいたら、
早急に確認するか専門家に相談したほうがいいですよ
ちなみに、埼玉県の「建設業許可証」は、
この黄色い封筒で申請者の住所に届きます
今日はこのへんで!
それでは、また明日
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