『許認可専門』を掲げた行政書士の末路

【埼玉県上尾市の建設業・宅建業・産廃業など許認可専門の行政書士事務所】

 

上尾市の行政書士の大塚ですexclamation

 

(注)今回のブログけっこう長いです warning

 

末路シリーズ?第2弾はタイトルのとおり『許認可専門』について

第1弾でも書きましたが、“ 末路 ” ではなく “ 途中経過 ” です。
詳しくは、こちらをご覧ください → 『地域密着』を掲げた行政書士の末路

 

私は開業当初から許認可関連業務(特に建設業、宅建業、産廃業)を
専門にやっていくと決めていました!
新規開業する人に人気の?民事系(相続や遺言など)は扱わない
(というより、営業はしない)ようにしようと point_up

これから開業する方からすると、
「それでやっていけるの?」「仕事(ご依頼)はあるの?」とか
「許認可系も民事系も(どちらにも属さない系も)扱うほうがいいんじゃないの?」
と疑問に思うかもしれませんね sweat_smile

 

もしそう聞かれたなら
「それでやっていけるの?」
なんとかやっていけてます。

「仕事(ご依頼)はあるの?」
(営業のやり方次第ですが)あります。

「許認可系も民事系も(どちらにも属さない系も)扱うほうがいいんじゃないの?」
それはそうかもしれません。

 

前提として、私は
埼玉県という人口も法人事業者数も、同業者もそこそこ多い地域に事務所があって、
開業する前に行政書士事務所で約8年の補助者経験があり、
許認可系・民事系・その他の各業務の良い点・悪い点(行政書士にとって)を知っている
という事があるので、
事務所の立地や職歴が違っていたら
『許認可専門』と掲げなかった可能性もありますね
confused

 

地域の特性や自分の年齢、営業戦略の考え方によって変わってくるので
これから開業する方に強くオススメするやり方ではないかもしれません droplet

ただ、全く同じ状況でまた開業するのであれば、
私は間違いなく『許認可専門』とするでしょう!

 

 

さて『許認可専門』掲げて営業した結果、どうなったのかざっくり紹介します hand
※ まだ開業して3年目に突入したばかりのヒヨっこ?ですが、何かの参考になれば!

 

まず、これまでに受任した業務の内訳は、
許認可系95% 民事系5% という感じですね。

誰かの紹介とかではなく、いきなり連絡を頂いた民事系のご相談は基本的に
同業者を紹介するか、ふさわしい人の探し方(ネット検索方法など)を教えています。
(それで誰も見つからなければ再度連絡を下さいと伝えています)

受任した民事系業務のほとんどは、
すでに許認可系のご依頼をいただいていたお客様(や社員の方)の
個人的なご相談からですね。
その場合も最初は「詳しい同業者を紹介しましょうか?」と聞きますが、
許認可系業務の仕事ぶりを評価していただいたからか
「時間が掛かってもいいから先生やってくださいよ」となっています。

 

許認可系の内訳は、
・ 建設業許可関係(経審・入札含む)   40%
・ 宅建業免許関係(宅建士登録含む)  30%
・ 産廃業許可関係           20%
・ その他(古物・建築士事務所など)  10%
という感じでしょうか。

細かく調べたわけじゃなく、件数でざっくり考えたので
売上額で考えたら変わってくるかもしれません(業務によって単価が違うため)

 

まぁあとは、許認可系の良い点として
1つの事業者様から複数業務のご依頼がある可能性が高い ことですよね。

・ 1業務のみのご依頼(建設業のみ 等)  50%
・ 複数業務のご依頼(建設業と宅建業 等) 50%

複数業務のご依頼が意外と多いと思いませんか?

 

建設業許可を取得した(する)事業者様は、
複数の許可・免許を取得している(取得したい)というケースが多いです bulb

よく見るような社名で言うと、
〇〇工業や〇〇興業という社名の場合、建設業+産廃業
〇〇工務店や〇〇ハウジングという社名の場合、建設業+宅建業(建築士事務所)
という傾向が強いと感じます。(あくまで私の経験上ですが)

建設業許可+経審+入札+産廃許可+古物許可 や
建設業許可+宅建業免許+建築士事務所登録 など
1つの事業者様で3つ4つの業務をお手伝いさせていただくこともあります +1

 

許認可系は関連業務に繋がる可能性が他業務よりも高いと思いますし、
更新や毎年の決算報告が必要な業務も多いです。
同業の仲間の方、元請・下請さんをご紹介していただくこともあります。
これらが(最初に戻りますが許認可専門』でもやっていける理由かなと思います blush

1つの事業者様から複数業務のご依頼をいただければ、
打合せ・書類作成・申請書提出のどれをとっても効率が良いですよね。
(埼玉県の場合、上記に挙げた業務のうち古物以外は提出先が全て県庁か県庁のスグ近くです)

 

ベテランの先生方が牛耳っている(?)と言われる許認可系の業務に
後から入っていくためには、しっかりと業務を行なうことはもちろん、
知識・サービス・価格でも負けない(少なくとも同等である)必要があると考えた時、
民事系もそれ以外も何でも扱うという選択は私にはありませんでした no_good

営業戦略・費用の面や知識・経験をさらに積むという観点から考えても
「専門業務を決めて勝負する」 いうのが1人事務所で開業した私の作戦です。

 

正直言って、片手間(言い方悪いですけど)で扱って、専門にやっている同業者より
自信を持てるような易しい業務ってほとんど無いんじゃないかと思っています。
1つの業務を年間10件受任した人よりも年間100件受任した人の方が
普通に考えて知識・経験(特にレアケースへの対応)は多いですよね?

私はこの先、長~く行政書士として仕事をしていくつもりなので、
「開業〇〇年経ったけど、どの業務も専門の人には敵わないなぁ」
というのはイヤですから tired_face
まぁ実際にはそういう状況になっているにも関わらず、自分ではそれに気付かず
出来ているという自信だけ持ってしまっているというのが一番イヤですけどね。

 

ただ、私は民事系の業務が嫌いというわけでもないですし、
必要で重要な業務だとも思っています。
(事務所運営など色々と考えたときに『許認可専門』という道を選んだだけなので)

1人事務所のうちは民事系をもっと積極的に扱うということはないでしょうけど、
今後(専門で任せる方を雇用して)民事系も・・・ という可能性も無い事もないかな confused

まあ・・・だいぶ先かなぁ

 

 

いや~今回もずいぶん長いブログになってしまった sweat_drops
たまにしか更新しないので、あまりあっさりとした内容のブログよりは良いか grin

『無料出張相談』を掲げた行政書士の末路
も時間がある時にまた書こうと思っていますので(今度はなるべく簡潔に hear_no_evil
ヒマがあったらご覧ください!

 

 

今日はこのへんで!

それでは、また次回 hand

 

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